2012年3月31日土曜日

レンジャーズのポジション別戦力分析:ブルペン



RHP:

Mike Adams

昨年7月31日のトレードでパドレスから加入。交換で放出した2人のプロスペクトのうちの1人、Joe Wielandは当時レンジャーズのマイナーリーガーの中で私の1番お気に入りの選手だったのでかなりショックだった。移籍後初登板で勝ち越しHRを浴びて敗戦投手になったものの、その後はパドレス時代と変わらない安定したアウティングでセットアッパーとしてチームの2年連続地区優勝に貢献した。過去3年連続でERAが1点台以下、K/9は9以上を残しており、Rangers Ballpark in Arlington(RBiA)のせいで被HRはやや増えるかもしれないが、今季もクローザーではないリリーバーの中ではMLBでもトップクラスだろう。クローザーのNathanの調子次第ではクローザーに回ることもあるかもしれない。

Scott Feldman

2009年にはローテーションの頭で17勝したこともあるが、これは出来過ぎにもほどがあった。昨季は膝の故障もあって32.0IPしか投げていない。それでもロングリリーバー/スポットスターターとしては非常に有能。そんなに意味のない数字だが、今STでは20IPで20Kを奪っている。右肩の違和感を訴えているNeftali Felizの状態次第ではローテーションの最後で開幕を迎える可能性も。

Alexei Ogando

2010年にシンデレラ・ボーイとしてブルペンに登場し、大車輪の活躍をした。昨季はスターターに回り、最初の10先発中8回でゲームスコアが60以上と序盤は幸運もあり素晴らしいアウティングの連続だった。後半戦は打ちこまれる場面もあったが、シーズン通して3.65 FIP,3.6 fWARはいい数字だった。プレーオフではブルペンに戻りALCSの前半まではよかったがそれ以降、特にWSでは2.2IPで3K/7BBと散々だった。今季はNeftali Felizの先発転向に伴って再びブルペンに戻るが、2010年と同等かそれ以上の成績は期待できる。元々外野手なのでバッティングもいい。

Mark Lowe

2010年7月にCliff Leeとともにマリナーズから獲得した選手。昨年のワールドシリーズ第6戦ではDavid Freeseに例のHRを献上した。現在チームはリリーバーのトレードを画策していると言われており、そうなれば彼が放出の第一候補。


Koji Uehara

過去2年間のK% 33.6はリリーバーではMLB7位(min 50IP)、BB% 3.4は2位とコマンドはトップクラスなのだが、フライボーラーのため被HRが多いのが玉にきず。特にHRの出やすいRBiAとは相性が悪い。昨年レンジャーズ移籍後のレギュラーシーズンでは18.0イニングで8HR、そしてプレーオフではあの悪名高い3登板連続HRを打たれている(といってもそのうち2本は広いコメリカパークでだが)。左打者に対しても通算で.221/.258/.391と抑えており、本来は非常に有能なリリーバーのはずなのだが...。今STでも8.1IPで4HRを浴びており、未だに本来のアウティングには程遠い。

Yoshinori Tateyama

今季がメジャー2年目。昨季は右打者に対して100PAで.189/.230/.274,27K/4BBと抜群の数字を残した。その反面81PAで.260/.333/.575,16K/7BBだった左打者を抑えられるかが今季の課題となる。

Joe Nathan

ご存じ長年ツインズのクローザーとして支配的な投球を続けてきた男。2004-2009年は毎年Mariano Riveraにも引けを取らないレベルの活躍だったが2010年はTJ手術で全休、2011年は復帰したものの不安定なアウティングが多かった。今季はクローザーの予定だが、個人的には無事に務まるかは疑問。こんなことを書いて、もし2009年以前の姿に戻ったときはごめんなさい。


LHP:

Michael Kirkman

マイナー通算560IPで523K/298BBと奪三振力はあるがコマンドはよくない。個人的にはDarren Oliver,Mike Gonzalezが抜けて手薄な左のブルペンとしてかなり期待しているのだが、STでのアウティングを見ている限り少し厳しいかも。

Neal Cotz

シカゴの2球団で投げてきた左のスペシャリスト。2005年のホワイトソックスではERA+233の活躍でチームのワールドシリーズ優勝に貢献したが、ここ2年はマイナーでも登板なし。

Robbie Ross

2008年のドラフト2巡目でAA以上のレベルで投げたことはないが、今STで快投を続け人員不足のLHPスポットに収まるのではないかとの声が多くなってきている。スピードは91MPH程度だが重く沈む速球と83-84MPHのスライダーが主な武器。マイナー通算381.2IPで321K/87BBとコマンドはいい。

Joe Biemel/Mitch Stetter

招待選手としてSTに参加していたが、ともに3月26日にリリースされている。

Prospects:

Tanner Scheppers/R

2009年のドラフト全体44位。90マイル台後半のファストボールとキレのいいカーブ、2つのメジャーリーグクラスの球種を持ち、マイナー通算142.2イニングで154Kを奪っているが、62BBのコマンドと故障が不安要素。特に故障に関しては2008年のドラフトでパイレーツから全体48位で指名されながらも右肩の炎症の影響で契約回避、1年間独立リーグで投げた過去がある。

Matt West/R

元3B。打撃で壁にぶち当たり消えかけていたが、ピッチャーにコンバートされてブレイク、一躍トッププロスペクトとしてみなされるようになった。やや不安があるブルペンのカンフル剤になる可能性もあったが、残念ながらUCL(肘の腱)の故障によって今季絶望との見方が濃厚。

総評:

昨年、ブルペンのFIPはチーム全体で4.43とMLB全体でツインズに次いでワースト2位だった。Adams,Ogandoは計算できるし、建山も右打者に対しては非常に有効。Feldmanもロングマンとして役に立ってくれるだろう。だが、上原がO's時代の姿を取り戻してくれるかは疑問が残るし、なんといっても左はRossがSTではいい投球をしているものの未知数。Mike Gonzalezにマイナー契約のオファーを出したが断られてしまった。Nathanの健康状態も不安要素だ。チームは右打者のベンチ要員を探しており、Lowe,上原あたりは放出のトップ候補になっている。個人的にはクローザーのMadsonがシーズンアウトになってしまったレッズに上原+プロスペクト1-2人を放出してDrew Stubbs(彼はベンチ要員ではないが)を獲れればwin-winになるし、面白いと思う。

2012年3月27日火曜日

レンジャーズのポジション別戦力分析:先発ローテーション


Derek Holland

昨季はリーグトップタイの4完封に加え、後半戦の防御率は3.39と遂に才能開花か?と言われた。しかし実際には安定しているように見えた後半戦も、PO含め18先発中7回はゲームスコア(先発投手のゲーム単位でのパフォーマンスを測る指標で、50が平均値。)が50以下と調子の波があった。この点を改善できれば文句なしでローテーションのトップを張れるピッチャーなのだが。先日5年$28.5MM(+オプション2年)で契約延長している。

Colby Lewis

NPBから復帰後2年連続で200イニング以上を投げているイニングイーター。奪三振能力はそこそこあるが、過去2年で被HR56はMLBワースト4位、昨季はリーグワーストの35本を打たれておりコンテンダーチームのローテーションで上位を任せるには少々不安。昨季のERA+は101とごく平均的な数字だった。契約は今季まで。

Yu Darvish

報道量で測れば今STで最高の先発投手だろう。日本でもアメリカ(特にテキサス)でもそれだけ期待は高い。特に7色の変化球は人々の目を引いている。ただ、現時点での期待値はやや高すぎるような気もするが。個人的な予測は3.5-4WARといったところ。3年後にはリーグでトップ10のスターターになっているのは確実だろう。

Matt Harrison

昨季は30先発中23回で6イニングをクリアし、シーズン全体では185.2IPで3.39ERA、3.52FIP、4.2fWARといい数字を残した。通算K/9が5.43、K%は13.9、昨季のスウィングストライク%は7.6と脱三振能力があまり高くないので今季のプロジェクションは軒並み低く出ているが、ゴロアウトの割合が47.5%(レンジャーズの内野陣の守備を考えてほしい)に加え、BB%も7.4と悪い数字ではなかったので、今季もWAR3点台中盤は残せるのではないだろうか。

Neftali Feliz

今季から先発ローテーションに回る。非常に有能なクローザーを失うことになるが、ブルペンにとどめておくにはもったいない才能だし、元々スターターとして育てられてきたのでこの決定に不満の声はないだろう。MLBでもトップクラスの威力を誇る速球(昨季の平均球速は96.3MPH)に少々頼りすぎで、もっと変化球(スライダーとチェンジアップ)を投げる割合を増やすべきだという声が多い。確かに過去2年間の速球を投げる割合がそれぞれ82.8%,79,2%と速球に頼りすぎている傾向がある。今季は腕をセーブするために26先発程度、180イニングが限度か。クローザーJoe Nathanが不安定ならシーズン終盤には再びブルペンに回るかもしれない。

Prospects:

Martin Perez

2007年のJ2キッドとして$580,000の契約金で獲得したベネズエラ出身のLHP。長らくトップピッチングプロスペクトと言われ続けていて、今季のチームランキングでもピッチャーでは(ダルビッシュを除けば)チーム1位。だが、昨季はAAA昇格後ERA6.43と炎上するなどイマイチ結果が出ていない。速球、チェンジアップ、カーブのスタッフはどれも素晴らしいのだが...。一時期比較対象に挙がった同じベネズエラ出身のLHP、Johan Santanaの全盛期のようになれるかははっきり言って厳しい。将来的には優秀なローテーションの2番手といったところだろう。今季は後半戦にメジャーに昇格してブルペンの一角を担うというのが大方の予想。

Neil Ramirez

昨季もっとも評価を上げたプロスペクトの一人。2007年のドラフト全体44位で指名され入団したがプロ2年目の2009年にAで56K/41BB,14HBPと悲惨なコントロールを披露するなど評価は高くはなかったが、2010年にAでの140イニングで142三振を奪い少し評価を取り戻した。そして昨季A+,AA,AAAの3クラス合計でERA3.12,10.4K/9を記録すると各サイトの2012年度版プロスペクトランキングで軒並みチームのトップ10入りしている。それでも昨季のBB/9は4.0とコントロールにはまだ不安が残る。持ち球は90マイル代中盤の速球に非常に有効的なカーブ、チェンジアップがある。将来的にはローテーションの3番手と予想される。

Cody Buckel

2010年のドラフト2巡目(全体72位)。やや小柄な身体からTim Lincecum似のフォームで80マイル台後半-90マイル代前半の速球、カーブ、チェンジアップ、そしてカッターともスライダーともいわれる球を投げる。フルシーズン1年目の昨季はAでの96.2イニングで120K/27BB,ERA2.61だった。数字を見ても分かるように平均以上のコントロールを持っており、将来的にはコマンドも伴ってくるだろう。メジャーでは先発ローテーションの4番手になるとみられる。

総評:

平均以上の投手が揃っているが、プレーオフコンテンダーにしては絶対的エースに欠ける。ダルビッシュ、Feliz,Hollandにはそのような存在になってもらいたい。とはいっても、AL西地区では全試合の4分の1がマリナーズ、アスレチックスとの対戦なので3年連続のディビジョンクリンチには問題ない。POを勝ち抜くために今季も7月31日の補強があるだろう。そのためのプロスペクトも豊富で、特にピッチングの層の厚さはMLBでもトップクラス。


2012年3月26日月曜日

今日の1枚:Minor League Guy


STの試合では数多くの控え選手、マイナーリーガーに出場機会が与えられます。それを放送するTV局も膨大な数のよく知らない選手のデータを頭に入れなければならないのは分かりますが...

先週土曜日のカージナルスとメッツの試合でカーズの地元放送局、Fox Sports Midwestが表示したテロップは少しモラルを欠いていました。"Minor League Guy"って...。しかもこの"Minor League Guy"の本名はOscar Taveras、昨年はAで.386/.444/.584を記録しBaseball Americaのチームランキングで3位、Baseball Prospectusでは2位にランクされているトッププロスペクトです。

FS MidwestのGeoff Goldman広報はeメールにて次の謝罪声明を発表しました。「我々はTaverasに謝罪したい。彼はカージナルスのトップヒッティングプロスペクトであり、我々は近いうちに彼のことを"major league guy"として認識するようになるだろう。」

2012年3月25日日曜日

ホットドッグ、1個$26也


レンジャーズが今シーズンデビューさせる"big thing"はダルビッシュ有だけではないようです。チームは4月6日の今季開幕戦からRangers Ballpark in Arlington(RBiA)にて1個$26の"Champion Dog"を販売開始する、と発表しました。

ちょっと待て、26ドル!?あまりにも高すぎないかと思うでしょうが、大きさもこの通り。なんと24インチ(約60cm)もあります。比較対象のバットはミニチュアサイズではありません。「我々は何か人々を驚かせるものを作ってみたかったんだ。」とはRBiAの飲食責任者Phillip Wheatleyの談。彼は「もちろんホットドッグは我々のトップ商品だ。いつも球場に材料を調達してくれる業者と『何か大きなものを作ったら面白いだろうね』って話してた。みんながこの新商品を楽しんでくれるように願ってるよ」と続けています。

まさに"Every thing is bigger in Texas"を地で行くこの商品。皆さんもダルを現地観戦に行く際にはぜひ挑戦してみてください。

2012年3月24日土曜日

レンジャーズのポジション別戦力分析:OF




外野手はポジションが流動的なので3つまとめて書きます。

LF:

Josh Hamilton/David Murphy

Hamiltonは今季が契約最終年。ALMVPに輝いた2010年に続き、昨季も.298/.346/.536と打線の中心打者としてまずまずの成績を残したが、如何せんレンジャーズでの4年間平均125試合にしか出ていない健康面は大いに不安。昨年は開幕11試合目に右肩を骨折し36試合欠場。彼がDL入りしている間チームはは15-21と負け越した。何故かデイゲームで打てないのも問題。ナイトゲームでのキャリアラインが.329/.383/.585に対してデイゲームでは.246/.315/.416とOPSにして200ポイント以上も低い。あとは...あ、飲酒問題?私は全然気にしませんよ。彼が相手投手をチビらせ続けてくれる限りは。

上記のようにHamiltonの健康状態には常に不安が付きまとうので、4th OFの存在は重要になる。Murphyはその点ではうってつけの存在だし、個人的にはMLBでもトップクラスの4th OFだと思う。ただ、キャリアラインがvs RHPが.290/.353/.482に対してvs LHPは.253/298/.349と左投手に対しては弱い。

CF:

Craig Gentry/Hamilton

Gentryは昨季18回走って全て成功させた韋駄天。守備範囲の広さも相まってBrett Gardnerと比較する声も。ただ、やはり彼も故障癖あり。今STでもダイビングキャッチを試みた際に左手首を痛めて1週間ほど休養している。相手先発がLHPの場合はGentryがCFでHamiltonがLF,RHPの場合はHamiltonがCFに入りLFはMurphyという形になるだろう。

RF:

Nelson Cruz

彼も試合に出ればプロダクションをもたらしてくれるが、メジャー定着後3年間の平均出場数は120と故障の多さはHamiltonと同じかそれ以上。怪力とライフルアームは誰も知るところ。WSでの例のミスのせいで誤解している人も多いが、実は守備もRFではMLBでトップ5に入るレベル。

Others:

Leonys Martin

昨年5月に5年$15.5MMで獲得したキューバからの亡命者。2010年の世界大学選手権ではキューバ代表の1番打者を務めていたので覚えている方もいるだろう。昨季は契約後AAでの135打席で .348/.435/.571と無双。AAAでは苦戦したがセプテンバー・コールアップでメジャーに呼ばれた。ヒッティングスキル、スピード、disciplineを備えており、優秀なリードオフヒッター候補。私はShane Victorinoが最も近い選手だと思う。今季はAAAで開幕を迎える予定だが、故障者が相次いだ場合は4th OFあるいはレギュラーCFの座を与えられるだろう。

Julio Borbon

2007年のドラフト全体35位。2009年後半にメジャー昇格し、179PAで.312/.376/.414を残して次代のレギュラーCFは確定したか?と期待されたが、その後は怪我もあって伸び悩んでいる。何より過去2年間のBB%が4.1,3.1とdisciplineが皆無なのは問題。Martinらの台頭によってチーム内でのポジションも危うくなってきている。今オフはドミニカのウィンターリーグに参加したが.260/.324/.333とイマイチだった。トレードの可能性も高い。

Prospects:

Nomar Mazara

レンジャーズが$5MMを出して掻っ攫った2011年のJ2 Kid(注:July 2,7月2日になってMLBチームと契約できるようになった瞬間にサインする16歳の国際アマチュア選手)。ドミニカ共和国出身。20-80のスケールで80のパワーポテンシャルを秘めるが、あまりにも荒削りすぎる。まだ16歳だが、20歳になった時にはトッププロスペクトの一人に数えられるか、球界から姿を消しているかのどちらの可能性も考えられる。まだまだ時間はたっぷりあるので、前者になることを心の底から願いたい。

Engel Beltre

2007年7月にEric Gagneとの交換でMurphyと共に加入した選手。当時は17歳でポテンシャルを高く買われていたが、5年たった今も伸び悩み続けている。昨季はAAで482PA,.231/.285/.300だった。今年のSTではとんでもないボーンヘッドを犯すなど #want (ゲームに対する姿勢、集中力)に欠ける傾向あり。ただ、まだ22歳なので伸び白は残っている。

Jordan Akins

2010年のドラフト3巡目。フットボールのワイドレシーバーとしてもD1の大学からリクルートされるほどのアスリートだが、その分野球では荒削り。入団後はずっとアリゾナのコンプレックスリーグで過ごしているが、スタッツは悲惨。特に2010年は116PAで35K/5BB、2011年は160PAで42K/6BBとdisciplineは鍛える必要大。ただツールの質はチーム内でもベストで、開花すればこちらもトップ・プロスペクトになれる。

総評:

両コーナーの2人,HamiltonとCruzは平均を遥かに上回る選手。この2人が揃って1年間健康なら破壊力はとんでもないことになるが、残念ながらそうなったことは1度もない。それだけにベンチの層の厚さは重要になってくる。プロスペクトは今回紹介した以外にも天井の高い選手が多いが、同時に多くのバストを生み出す可能性も高い。



2012年3月23日金曜日

上原浩治に期待する理由


*"Prize Of Surprise"はShutDowInningの各ライター達がそれぞれ今季の注目選手を取り上げるシリーズ。

私がこの"Prize Of Surprise"シリーズで取り上げる選手を選ぶのにそんなに時間はかからなかった。私は上原浩治を選んだ理由はいくつかある。まず最初の、そして最も明白な理由はこの男が本当にいいピッチャーだからだ。彼は過去数年間、メジャーリーグレベルでも優秀なリリーフピッチャーの一人だ。彼には左打者を抑える能力があり、これはレンジャーズが今シーズン喉から手が出るほど必要としているものである。

浩治がテキサスに来て以来、あまりいいピッチングができていないのは分かっている。だからこそ、私は彼を今シーズンの注目選手に選びたい。浩治が苦しんでいるのは誰もが知るところだ。彼はシーズンの終盤から雲行きが怪しくなり、プレーオフで何本ものホームランを浴びてワールドシリーズではロースターから外された。

スプリング・トレーニング(ST)での結果を見る限り、浩治は未だに本調子ではないことが窺える。だが、それでも私は彼に対する期待を捨てない。私はSTの結果をあまり大げさにとってはいけないと考えている。STの結果に影響を与える要因はあまりにも多すぎるからだ。ただ、今回の場合は数字以上に問題が大きいが。浩治はこの春、未だに打者を打ち取るのに苦労しているし、打球をフィールド内にとどめるのは尚更だ。

果たしてこの傾向は続くのだろうか?これは精神的な、若しくは健康面での問題なのだろうか?私には浩治の心の内は分からないし、彼のメカニクスに問題があったとしてもそれを確かめるのに十分なビデオを見ていない。私が言いたいのは、ベースボールで最も優秀なリリーバーの一人がユニフォームが変わったとたんにそうではなくなってしまった理由は誰にもわからないということだ。レンジャーズのクラブハウスはMLBで最高のものの1つだし、ピッチングコーチのMike Madduxも然りだ。浩治が2010年と2011年の支配的な姿に戻るのに最適なチームはレンジャーズ以外にはないだろう。

私は未だに7月31日のブルージェイズ戦、浩治が初めてレンジャーズの一員として投げた日のことを覚えている。彼は1イニング無失点に抑えた。私は彼が興奮と情熱を持ってブルペンから出てきたのを覚えている。私は「この男はチームにとてもフィットするぞ」と思ったの覚えている。しかし、現時点では彼は私の期待に応えているとは言い難い。私は"スタッツガイ"であり、精神的な問題がフィールド上でのプレーに与える影響はそんなに大きなものではないと考えている。 彼が過去2シーズン素晴らしいピッチャーだったのは間違いない。彼はただラッキーだったわけでも、大きなボールパークで投げていたわけでもない。彼はAL東地区という、最も攻撃力を有する地区で支配的な投球を続けてきた。ジャージの胸に書かれている名前が変わっても、その支配力が消えることはないはずだ。

我々は浩治がどんなピッチャーか知っているし、彼がテキサスでどんなピッチングをしてきたかも見てきた。ファンの多くは上原浩治に対する期待を失っているが、それはもっともな反応だろう。だが浩治がテキサスでの評価を取り戻すための時間はまだ残っている。彼にはあの少年のような熱意にあふれた、支配的なピッチングを続ける力がまだ残っているはずだ。時がたつにつれ、私は大きな声でこの主張をできなくなくなり、彼が元の支配的なピッチャーに戻ってくれることを望むばかりではあるが。

By Lincoln Floyd/ShutDownInning.元記事はこちら

2012年3月21日水曜日

Nelly's 5 Best #Boomsticks +1


開幕まであと17日と迫ってきました。レンジャーズの背番号17と言えば怪力と強肩、そして異常なまでに虚弱なハムストリングの持ち主で有名なNellyことNelson Cruz。彼のバットから放たれる放物線は #Boomstick と呼ばれ、彼がHRを打つたびにtwitterにはこのハッシュタグがあふれます。今回は彼のこれまでの#BoomstickのなかからWPAが最も高い5本(+1)をピックアップ。

5.2010年4月12日 off Jamey Wright,0.365 WPA

この年開幕7試合目で5本目となる#Boomstickは延長10回に放った決勝2ラン。打たれたWrightも以前レンジャーズに在籍していました。

                                              

4.2009年5月22日 off LaTroy Hawkins,0.383 WPA

こちらも延長10回に出た決勝HR。

                      

3.2007年5月13日 off Scott Shields,0.412 WPA

2007年という遠い過去の1打。あまりに古すぎて動画が見つからず。これがNellyにとってメジャー初サヨナラHRでした。この試合、Mike Napoliがメジャー2年目でエンゼルスのキャッチャー、C.J Wilsonがレンジャーズの2番手として登板しているなど、ボックススコアを見てるだけでノスタルジーに浸れます。


2.2010年7月19日 off Enrique Gonzalez,0.418 WPA

これまた延長戦で飛び出た決勝2ラン。この試合では11回に守備で1アウト1,2塁から右中間へのヒットを処理する際にトリックプレーを演じてサヨナラ負けを防いでいます。それにしてもJosh Lewinの実況、マジで最高だわ。

                      


1.2011年5月29日 off Joakim Soria,0.429 WPA

9回裏に先頭打者として放った同点ソロ #Boomstick。これで追いついたレンジャーズはこの後Mike Napoliが本塁でキャッチャーのタッチをかわす神スライディングをみせてサヨナラ勝ちしています。

                      

+1.2011年10月10日 off Ryan Perry,0.06 WPA

そしてもう1本、忘れてはならないのが2011年のALCS第2戦で放ったプレーオフ史上初となるサヨナラグランドスラム。この1打はDFWのスポーツ史の中で永遠に語り継がれていくに違いありません。

                      


7th case?同じ大学からMLBとNFLでトップ5以内
















アメリカの、いや世界中のスポーツ界を震撼させたPeyton Manningのブロンコス移籍。「Tim Tebowの処遇はいったいどうするんだ」という議論が巷を席巻していますが、これによりコルツが4月のドラフトでスタンフォード大のスターQB、Andrew Luckを全体1位で指名することがほぼ確実になったといえるでしょう。

そして、スタンフォードには6月のMLBドラフトで全体1位候補になっているMark Appel投手も在学しています。こちらは他にも何人か有力な候補がいますが、もしアストロズ全体1位で彼を指名すればMLBとNFLで同じ年、同じ大学からのトップピックは史上初の例となります。

そこで今回は過去に6例ある「MLBとNFLで同じ年、同じ大学からの全体5位以内指名」を振り返ってみます。

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1972 オレゴン大:Dave Roberts(MLB全体1位)&Almad Rashad(NFL全体4位)

Robertsはユーティリティーとして10年間MLBでプレー。現在は古巣のパドレスで1塁ベースコーチを務めています。

1976 アリゾナ州立大:Floyd Bannister(MLB全体1位&Mke Haynes(NFL全体5位)

Bannisterは通算2388.1IPを投げているものの、ERA+102とトップピックとしてはイマイチ。1990年にヤクルトスワローズでプレー。息子の(セイバーメトリクス好きで有名な)BrianもMLBで投げていて、こちらは2003年にメッツから7巡目で指名されています。Haynesは今回のリストの中ではMLB,NFL合わせて唯一のHOFer。

1988 オーバーン大:Gregg Olson(全体4位)&AundrayBruce(全体1位)

Olsonはリリーバーとして9チームで投げたピッチャー。先発登板は1度もなく、通算622試合で217セーブを挙げています。

1997 フロリダ州立大:J.D. Drew(MLB全体2位)&PeterBlouware(NFL全体4位)

Drewといえばこの年フィリーズとの入団交渉でゴネまくった挙句1年間独立リーグで"浪人"し翌年カージナルスから全体5位で指名されたことで有名。そのせいでフィラデルフィアでは今でも相当嫌われまくっています。因みにDrewの代理人は例のあの人。

2007 クレムゾン大       Daniel Moskos(MLB全体4位)&Gaines Adams(MLB全体4位)

       ジョージア工科大  Matt Mieters(MLB全体5位)&Calvin Johnson(MLB全体2位)

最近の2例はともに2007年のドラフトから。当時Wietersを回避してMoskosを指名したパイレーツは相当批判されました。Wietersはマイナーでは無双状態で09年5月にメジャー昇格。その後やや伸び悩んだものの2011年後半は評判に違わない成績を残しています。今季は更なる飛躍が期待されます。

Courtesy of Jim Callis/Baseball America

  

2012年3月19日月曜日

Rangers Prospect Watch:Johan Yan


名前:Johan Yan
右投げ右打ち
身長:6'3"(約190.5cm),体重:185 lbs(約84㎏)
生年月日:1988年9月27日
ドミニカ共和国出身

レンジャーズが2005年夏に$400,000で内野手として獲得した。長い手足と強肩、体の強さから生み出されるパワーにチームは期待したがルーキーリーグとA-の3年間、126試合で.207/281/.318、全打席の37%で三振と結果を残せず。

そこで彼の肩の強さに目を付けたチームは2008年シーズン終了後の秋季教育リーグからピッチャーとして試してみることに。2009年のシーズンは80MPH台後半の球速を見せるもののコマンドとセカンドスタッフに苦しみ25イニングで9.36ERA,21K/17BBに終わる。

2010年のSTでアームの角度をオーバーハンドからサイドアームに変えたところ、これが功を奏する。2010年はA-とA合計で24試合、43.1IPで38K/13BB,2.70 ERAを記録。2011年もA+とAA合計で45試合、68IPで66K/22BB,1.06ERAに加え、AのMyrtle Beachでは10回のセーブ機会をすべて成功させた。

2011年12月のルール5ドラフトではプロテクトから外れ流出が危ぶまれたが、どこからも指名されることなく残留している。

スムースなサイドのディリバーリーから投じられる80MPH後半の沈むファストボールと重いシンカーの組み合わせは数多くのゴロを生み出し、2011年はフライアウトに対するゴロアウトの割合が3.12。また右打者には殊更効果的で、対右のスラッシュラインは.183/.260/.216だった。他にはチェンジアップとカーブがある。

将来的にはビッグリーグレベルで効果的なミドルリリーバーになるとみられるが、Myrtle Beachの監督Jason Woodによると「カーブを投げる頻度をもっと増やせばさらにいいピッチャーになれる」らしい。

個人的に結構期待してる選手。ETAは早ければ2012年終盤か。

               
                                Johan Yan in 2010 from Jason Cole on Vimeo.

2012年3月17日土曜日

Mitch Moreland or Mark Trumbo?

 
先日、私はレンジャーズファンサイト"ShutDownInning"のチャットに参加したのですが、そこで「Mitch MorelandとMark Trumboはどちらがbetterか」という話題が出ました。個人的にはかなり面白いトピックだと思うので、少し踏み込んでみます。

まずは基礎データから(3月17日現在)

・Mark Daniel Trumbo
生年月日:1986年1月16日(26歳)
右投げ右打ち
身長:6'4"(約193cm),体重:220 lbs(約99.7kg)
2004年ドラフト18巡目でエンゼルス入団

・Mitchell Austin Moreland
生年月日:1985年9月6日(26歳)
左投げ左打ち
身長:6'2"(約188cm),体重:230 lbs(約104.3kg)
2007年ドラフト17巡目でレンジャーズ入団

学年は同じですが利き手と大卒、高卒が大きく違う点。体格はややMorelandのほうががっちりしてますね。

続いて主要なスタッツを見てみましょう。

Name
GPAHHRRRBISBBB%K%ISOBABIPAVGOBPSLGwOBAwRC+FldBsRWAR
Mark Trumbo
15758913829678994.4 %21.7 %.217.272.249.287.466.3211016.31.72.1
Mitch Moreland18168515725807659.3 %18.7 %.169.286.258.331.427.32798-4.12.31.1

打者としてはどちらもほぼ平均レベルで、プレーオフを争うチームの1Bとしては物足りません。これを見る限りは若干Ttumboが上かなと思いますが、私にはMorelandを推したい理由があります。それはplate discipline(打席での我慢強さ)の差。


Name
O-Swing%Z-Swing%Swing%O-Contact%Z-Contact%Contact%Zone%F-Strike%SwStr%
Mark Trumbo
42.9 %68.6 %54.0 %67.7 %85.1 %77.2 %43.3 %62.3 %12.1 %
Mitch Moreland32.6 %68.5 %47.7 %68.0 %90.1 %81.3 %42.0 %55.9 %8.5 %

ストライクゾーン内の投球に手を出す確率は両者ともほとんど同じですが、Trumboはゾーンを外れた投球に対して10%以上も多くスウィングしています。その結果、TrumboのBB%(全打席数に対する四球の割合)はMLB最低クラスの4.4%に。私はフリースウィンガーはあまり好きではないので、ここは独断と偏見でMorelandに1票入れたいです。

ブログの右上に投票用紙を設けたので皆さんも是非どちらかに票を入れてみてください。

2012年3月16日金曜日

今日の1枚:1本のパンツに2人の男


ロイヤルズの LHPリリーバー2人、Everett TeafordとTim Collinsがブルペンに新加入した仲間、Jonathan Broxtonのユニフォームのパンツに収まっている構図。素晴らしい、の一言です。まだST中ですが既に今季のベストショットは決定かな?

Baseball-Referenceのデータによると、Broxtonは6'4"(約193㎝),300 lbs(約136.1kg)、Teafordは5'11"(約180cm),155 lbs(約70.3kg)、そしてMLBで最も小柄と言われているCollinsは5'7"(約170cm),170 lbs(約77.1kg)です。

まるで同じスポーツ、同じポジションの選手とは思えないほど体格が違うこの3人。こういうところもMLBの醍醐味の一つですね。

レンジャーズのポジション別戦力分析:UTL


Brandon Snyder:

オフにO'sから移籍。40人ロースター内では唯一の非レギュラー内野手だが、MLB通算37打席、マイナーでも主にコーナーIFとキャッチャーとしての出場でミドルIFができない点はちょっと問題。一応豊作で有名な2005年ドラ1組の一人。


Yangervis Solarte:

ここまでSTでチームトップの2HRを放っている。昨年まではずっとツインズのマイナーに在籍しており、メジャー経験はなし。今STでは2Bを守っているが、SSをできるかどうかは大いに疑問符。

総評:

チームで最も不透明なポジションがここ。一応Michael Youngは内野の全ポジションを「守れる」スーパーユーティリティーだが、DHとして普通にレギュラー並みの出場機会が与えられるし、何よりその守備は非常に拙いのでユーティリティとしては心許ない。過去2年間控え内野手だったAndres Blancoはオフにナショナルズへ去ってしまった。現状は上記2人に,Greg Miclat,Luis Hernandez,Alberto Gonzalezらの候補はいるが、いずれも誰かが怪我をした時に代わりにレギュラーが務まる存在ではない。MYを入れた場合は守備で圧倒的なダウングレードになる。ただ、レンジャーズは2010年にカブスのロースターでスポットを失っていたBlancoを3月27日に獲得しており、今年も同じような展開があることは十分に考えられる。個人的には昨年レンジャーズのAAAでプレーしていたMatt Kataと再契約しても面白いと思う。

2012年3月10日土曜日

レンジャーズのポジション別戦力分析:SS


Elvis Andrus

2009年のメジャーデビュー以降、守備でチームの失点を防ぎ続けている。KinslerとのDPコンビは数字の上でもMLBベスト。昨季37SBのスピードも武器。打撃ではパワー不足ではあるものの、このタイプでは珍しくdisciplineを持ち合わせており、キャリアOBPは.340と悪くない。過去3年間のfWAR10.1はALのSSの中ではDerek Jeter(12.2),Alexei Ramirez(11.2)に次いで3位である。

Prospects:

Jurickson Profar

言わずと知れたチームNo.1プロスペクト。この2月に19歳になったばかりという若さながら、Elvis以上といわれる身体能力とdisciplineを併せ持つ。「今すぐメジャー昇格してもシーズン通してAVG.300以上打てる」との声も。来年のトップ100ランキングではいくつかのサイトで全体1位になるだろう。

Laury Garcia

ドミニカ共和国出身の20歳。守備と肩、スピードは最高級の評価だが、打席でのアプローチに問題があり、ここを改善して打てるようになるかは疑問符。将来的にはスーパーユーティリティーとの見方もある。

Luis Marte

Garciaと同じくドミニカ共和国出身で、こちらはまだ18歳。2010年11月に$215,000でサインした。荒削りではあるもののProfarと同じように5ツールを備える原石。今季のブレイク候補で、成長次第では2013年のチームランキングではトップ10入りもある。

総評:

Andrusは今の契約が切れる3年後までにはALでベストのSSになる可能性も十分ある。このポジションでもレンジャーズはかなりハイレベルのプロダクションを期待できる。そのAndrusより優れたSSになるという評価のProfarを始め、プロスペクトの層も厚い。今回挙げた4人はいずれも中南米の国(Andrusはヴェネズエラ、Profarはキュラソー)出身でレンジャーズがこの地域のスカウティングにかなりのウェイトを置いていることが窺える(AndrusはもともとBravesが発掘した選手だが)。2Bも含めて、誰を使って誰を切るかというぜいたくな悩みが尽きない。

2012年3月9日金曜日

レンジャーズのポジション別戦力分析:3B


40人ロースター内:

Adrian Beltre

レンジャーズ1年目の昨季は7月後半から約1ヶ月間DL入りはしたものの、パワフルなバッティングとMLB史上に残るレベルと言われている守備力でチームに高いプロダクションをもたらした。9月4日に通算2000ヒット、同月11日には通算300HRにも到達。ALDSでは1試合3HRを放つなど印象的な活躍も多かった。今季も大怪我さえなければ2011年と同じレベル(.296/.331/.561,5.7 fWAR)の成績は期待できる。

Michael Young

09-10年はレギュラー3Bだったが、Beltre加入により昨季からDH。打撃面での貢献はそこそこあるが如何せん守備が酷く、09-10年の3BとしてのDRS-31は断トツでMLBワースト、UZR/150も-7.6でワースト3位。昨季もBeltreがDLにいる間は3Bを守ったが、ファンの間では半ば合言葉となっているPADMY(Past A Diving Michael Young)を連発した。今季もまたBeltreが離脱するようなことがあれば同じように彼が3Bにまわると思われるが、できればそのような事態は避けたい。

Prospects:

Mike Olt

2010年の1巡目補完(全体49位)。ドラフト当時はオーバースロットだといわれていたが、予想を上回る成長を見せトップクラスの3Bプロスペクトに。もともと高評価の守備に加えパワーとdisciplineもみせるようになってきた。昨年のAFLでは僅か27試合、106打数でリーグトップの13HRを記録。だがメジャーチーム3Bはすでに塞がっており、今STですでに数試合守っている1B転向かトレードの可能性が高い。

Christian Villlanueva

2008年にレンジャーズが国際FAとして獲得したメキシコ出身の20歳。5'11"(180cm),160 lbs(72.5kg)と3Bとしては小柄だが、身体能力が高い。昨季はAで.278/.338/.465に加え30SBとスピードもある。今季はA+でシーズンを過ごすだろう。

総評:

レンジャーズはこのポジションでもMLB有数のプロダクションを有する。もしBeltreがDL入りした場合でもMYは少なくとも攻撃面ではある程度の生産性を期待できる。このように各ポジションのデプスがあるのもこのチームの強みだろう。プロスペクトに関しては、ハイレベルのプロスペクトを2人抱えているものの上のポジションが今後4年間塞がっている、というジレンマを抱えている。どっちにしろ3Bがレンジャーズの弱点になるというようなことは今季は考えられない。

2012年3月8日木曜日

2012年ドラフト全体1位候補が今季絶望に



2012年のドラフトで全体1位候補の一人としてみられていたHarvard Westlake高校のLucas Giolito投手がUCL(尺側側副靭帯)を負傷しました。Baseball AmericaのNathan Rodeのtweetから。
Giolitoは6-6(198cm),230 lbs(104kg)のRHPで、90マイル代後半のファストボールにカーブ、チェンジアップが武器。スムースなディリバリーを持ち、完成度の高さは今年ドラフト候補のピッチャーの中では1,2を争うレベルです。先週の今季初登板では初回に100MPHを記録した矢先の怪我でした。アメリカのハイスクールのシーズンは2月中旬-5月初旬なので、6-10週間の離脱は実質今季絶望を意味します。もし全体1位指名なら高校生RHPとしては史上初となる予定でしたが、その可能性は0%になってしまいました。

少なくとも1巡目の終盤まで指名順位が下がることが有力で、その場合はコミットがあるUCLA進学の可能性が高まったと言えるでしょう。個人的にはレンジャーズの最初のピック、29位まで落ちてくれば指名するのも面白いと思いますが。

2012年3月7日水曜日

レンジャーズのポジション別戦力分析:2B




40人ロースター内:

Ian Kinsler

実質2011年の #TeamMVP。これまで健康状態が懸念要素だったが、昨季は初めてシーズン中1度もDL入りせず155試合に出場。自身2度目となる30-30も達成し、キャリアイヤーを送った。.元々disciplineの評価は高かったが、メジャー昇格以来毎年よくなっているK/BBの値が昨季は遂に四球(89)が三振(71)を上回り、リーグトップの1.25を記録。.255と低打率だったものの、このdisciplineのおかげでOBPは.355と問題なし。UZR 15.0は2BではDustin Pedroiaに次いでMLB2位と守備面でのプロダクションも大きい。未だに健康面での不安は若干残るが、レンジャーズにとって大きなアドバンテージであることは間違いない。ファンタジーにおいてもおなたのチームにとって大きな戦力になるだろう。

ロースター外招待選手:

Alberto Gonzalez

昨季はパドレスで102試合に出場し、.215/.256/.283。オフにレンジャーズとマイナー契約。40人ロースター外だが、控え内野手が手薄なこともあり開幕25人に残る可能性は十分ある。

Greg Miclat

今オフにTyler TeagardenとのトレードでO'sから加入。23歳でAA以上のレベルでプレーしたことはないが、Gonzalez同様開幕ロースターに残る可能性はある。

Prospects:

Rougnend Odor

ヴェネズエラ出身の18歳。2011年1月に$425,000で契約した。17歳でプロデビューした昨季はA-での258PAで.262/.323/.352を記録。ヒッティングツールの評価が高く、天井に届けばリーグでベスト5クラスの二塁手になるだろうといわれている。

Odubel Herrera

ヴェネズエラ出身、右投左打とOdorとの共通点も多い。こちらは20歳。昨季は6月以外は毎月AVG.317以上を残し、年間では.306。MiLB.comによるレンジャーズのマイナー全体の年間オールスターチームに選出された。

総評:

KinslerはMLB全体でもトップクラスの2Bで、チームに多大なプロダクションをもたらしてくれる存在。控えは薄いので仮にKinslerが離脱することがあればMichael YoungがDHから回ることになるが、その場合は守備面が大きくレベルダウンしてしまう。Kinslerが今季も健康を維持してくれることを心の底から祈る。

2012年3月6日火曜日

Toppsがダルビッシュと独占契約


ベースボールカードの老舗ブランド、Topps社がダルビッシュ有と独占契約を結びました。これにより同社だけがダルビッシュのサイン入りカード、メモラビリアカード、インサートカードなどを制作・販売することができます。

2012年版のTopps 1,Allen & Ginter,Bowman,Bowman ChromeといったTopps社の人気シリーズに含まれることになる彼のルーキーカードの値段は高騰し、直筆サイン入りのものにはプレミア値がつくことが必至です。

参考までに、2001年のUD SPxのイチローのRCは専門誌"Beckett"で$700-$900、松坂大輔は2007年UD SPxで$300の値段がついています。

2012年3月5日月曜日

レンジャーズのポジション別戦力分析:1B/DH


40人ロースター内:

Mitch Moreland

昨年は6月5までは.313/.384/.523と好調な出だしだったが、その後は手首の怪我もあってシーズン全体では.259/.320/.414と1Bとしてはとても物足りない数字に終わった。最初の2か月の好調が本来の実力なのかスモールサンプルサイズ(SSS)による影響なのかはわからないが、前者なら怪我が癒えた今季はそれなりにプロダクティブな数字を残してくれるだろう。しかし、それでも深刻なプラトーン・イシューを抱えており、LHPに対する通算ラインは.229/.299.282と見るに堪えない。

Michael Young,Mike Napoli

上記のようにMorelandにはプラトーン・イシューがあるため、相手先発がLHPのときには彼ら2人を起用することになる。Youngは対LHPの通算ラインが.316/.367/.474(対RHPは.304/.348/.447),Napoliは.294/.400/.555(対RHP:.253/.343/.498)。さらにNapoliの昨季のwOBA.444は400PA以上では両リーグ1位と申し分ない。

ロースター外招待選手:

Brad Hawpe,Conor Jackson

ともに実績は一応あるが、ここ数年間は不調や怪我に苦しんでいる。特にJacksonは2009年に渓谷熱を患ってからは成績が大きく低下してしまい、もう大きなプロダクションを期待はできないだろう。

Prospects:

Ronald Guzman

レンジャーズが昨年7月2日(インターナショナルFA解禁日)に$3.45MMをつぎ込んで獲得したドミニカ出身の17歳。左打席からのパワーはとてつもないポテンシャルを秘めるが、スウィングそのものを含め他のツールはまだまだ荒削りで、当然メジャー昇格までは多大な時間を要する。チームにとっても昇格を急ぐ理由などはどこにもないので、我々が彼をアーリントンで見るのは当分先、恐らく早くても2015年以降になりそうだ。

総評:

Morelandが怪我から立ち直り、昨年最初の2か月の調子をシーズン通してキープできれば、ただでさえ強力な打線にさらに厚みが増す。もし3人のうち誰かが怪我をしても他の2人で充分穴を埋めることが可能だ。マイナーのデプスはメジャートップクラスのものを誇るレンジャーズだが、1BだけはGuzman以外には目立った選手がいない。2007年7月のMark Teixeira放出後はレギュラーを固定できておらず、今更ながらAdrian GonzalezをAdam Eaton,大塚晶則らとの交換で放出したのが悔やまれる。

Matt WestがUCLを負傷


レンジャーズのトップピッチングプロスペクトの一人、Matt Westが右ひじのUCL(Ulnar Collateral Ligament/尺側側副靭帯)を損傷してしまったようです。Dallas Morning NewsのEvan Grant記者のtweetから。
6-8週間様子を見て進展がなければTJ手術をするとのことですが、たいていの場合は様子見→手術時期の遅れ→復帰の遅れにつながるので、思い切って今すぐ手術に踏み切ってもいいんじゃないのかな。

Westは3Bとしてプロ入りしましたが、打撃で壁にぶち当たり昨年からピッチャーにコンバート。するとA-とA+合計27イニングで35K/1BBを記録し一躍トッププロスペクトとして見られるようになりました。

個人的にはかなり期待している選手だし、ブルペンが若干薄いレンジャーズなので今季途中のデビューもあっただけに残念です。しっかり治して来年メジャーチームのブルペンの一角を担うようになってほしい。

2012年3月3日土曜日

口を閉じてプレーに集中してくれ


スプリング・トレーニングが始まるとき、それは喜びにあふれた時間であるべきだ。春の訪れを祝い、来るべきシーズンに思いをはせる。残念のなことに、今年は私にとってはそうではない。一人の男-Josh Hamiltonが引き起こしているちょっとした騒動のせいで。

私は彼がまたしても飲酒してしまったことについては腹を立ててはいない。私自身には中毒症状に陥った経験はないが、こういったことはときとして起きてしまうのだと分かっている。私が問題視しているのは、彼がしゃべりすぎるという点だ。

私は、彼が飲酒事件のあと記者会見を開いたことについて同意はできないが、理解はしている。彼は何も隠すつもりはない、ということを示すために記者の前に出た。彼は過ちを犯したことを男らしく認めたかったのだ。Joshはその会見の中で、後々公表されるであろう写真についても言及した。彼が、この問題が大きくなる前に収拾を付けたかったのだということはよくわかる。

彼がキャンプ地のアリゾナ州サプライズに到着してまず最初にしたのは、打撃練習でホームランを連発したり、守備練習で好プレーを見せて観衆をうならせることではなかった。彼はまたしても話したのだ。彼はレンジャーズとの再契約の交渉の際にディスカウントに応じるつもりはないと語った。彼はチームが2008年に彼を獲得したときに、こういうことが起こるかもしれないと分かっていたはずだと語った。彼は再契約を心から望んでいるが、それは「自分にはどうにもできなくなってしまった」と語った。

Joshがこのような事に話す理由は、ファンとメディアが彼について不安視している部分があるからだろう。だが、彼のほうから再契約の話を持ち出すのはどれだけ失礼なことなのだろうか。

話は多少逸れるが、昨シーズン彼がデトロイトで本塁突入の際にヘッドスライディングを敢行し、鎖骨を骨折した時のことを思い出してほしい。怪我の原因について尋ねられた彼は、すべての責任をゴーサインを出した三塁コーチのDave Andersonに押し付けた。

Josh Hamiltonは10年、いや20年に一人現れるかどうかというレベルの野球の才能の持ち主だ。彼がフィールドに立てば守備で、バットで、そしてベースランニングで常に驚異的なプレーを魅せてくれる。残念なことに、その驚嘆は彼がマイクの前に立つと失われてしまうのだが。

彼は口を開くたびに自ら物事を悪い方向へ持って行ってしまう。私は彼が悪い奴だとは思はないが、彼にはちょっとしたジョークのセンスが欠けているような気がする。彼は神経質で、自意識過剰で、尊大なのだ。彼は不安を消し去り、懸念を和らげ、信頼を得るために話すのだが、たいていの場合結果は真逆のものになってしまっている。

私は最大の賞賛を持ってJoshにこう言いたい。「口を閉じてプレーに集中してくれ」、と。

By Chris Kautz/SchutDownInning 元記事はこちら