2012年1月30日月曜日

Kyle Hudsonとマイナー契約



レンジャーズは28日、オリオールズからDFAされていたKyle Hudson外野手とマイナー契約を結びました。Hudsonはロースター外の招待選手としてSTに参加することになります。

25歳で左投げ左打ちのHudsonは08年のドラフト4巡目(全体116位)でイリノイ大からO'sに入団し昨年9月4日にメジャーデビュー。ちなみに同じくこの年の4巡目で指名された選手にはDee Gordon、Jason Kipnis、Brandon Crawford、Trevor May、そしてJoe Wielandなどがいます。

彼の武器はマイナー通算389試合で119盗塁を記録しているスピードですが、その反面0HRでISOは.038と非力なのは明らか。今季は恐らくAAAのRound Rockで過ごし、4th/5th OFのCraig Gentryが故障した場合などにメジャーに呼ばれる、といった使い方をするでしょう。

Hudsonの加入によりレンジャーズのSTへの招待選手リストは17人になり、40-manロースターには現在39人が登録されています。

また、Hudsonと入れ替わる形でO'sのピッチングコーチRick Adairの息子で、過去2年間レンジャーズのマイナーでプレーしたTravis Adair内野手がO'sとマイナー契約を結んでいます。


2012年1月29日日曜日

Roger Clemens、母校のOB戦に出場




Roger Clemensが母校テキサス大のOB戦に出場し、現役選手を相手に初回の1イニングを三振2個含む三者凡退に抑えました。

 試合後にHOFのことについて訊かれたClemensは「ああ、選ばれたら素晴らしいことだね。これまで何度も言ってきたけど、俺がこれまでに成し遂げてきたことを考えればチャンスはかなりあると思う」と語っています。

彼は来年の投票で初めて候補者資格を得ますが、PHD使用が確実と言われているだけに多くの記者が彼を回避するでしょう。私個人としては実績は十分なだけに是非ともHOF入りしてほしいのですが...

2012年1月28日土曜日

ダルビッシュ有-1億700万ドルのバーゲン価格?



1億と770万、3千と411ドル。$107,703,411。これだけの金額が今後6年間、レンジャースの背番号11のジャージにに"DARVISH"の文字を縫い付けるために彼らの口座から引き落とされる。もしダルビッシュが契約に盛り込まれているインセンティヴのどれかに達すれば、金額はさらに増えることになる。レンジャーズが1人の選手にこれだけの金額を費やすのはあの悪名高きA-Rodの契約以来であり、投手として総額100MM以上(ポスティングフィー込)の契約を得るのは彼が史上6人目だ。

私はポスティングシステムの支持者ではない。むしろこのシステムはプレイヤーとMLBのチームにとって極めて厄介なものだ。ポスティングフィー(今回のダルビッシュのケースでは$51.7MM)は本来、選手の年俸に充てられるかMLBチームが他の選手と契約するために使われるべきだ。だが、代わりにその金は契約が合意に達したら5日以内にその選手が所属していた日本の球団に支払わらなければならない。

だがポスティングシステムの非効率性と9ケタという値段を考慮にいれても、私はレンジャーズが今オフにダルビッシュを獲得することがバーゲンであると気付いたのだとみている。

MLBにおいて選手が大金を手にするタイミングはときとして遅すぎることがある。たとえば、今オフAlbert PujolsとPrince Fielderは巨額の契約を結んだ。しかし、両者とも選手としての価値の大部分はすでに過ぎ去った。彼らの成績は片方はまさに今がピークで、もう一方は下り坂に差し掛かり始めている。だが2人のピークはバックミラーの中にあるにもかかわらず、彼らは生涯年俸ののそれぞれ70%以上(Pujolsの場合)と86%以上(Fielderの場合)をこの先のキャリアで稼ぎ出すのだ。これは"収穫逓減"の一種だろう。

ダルビッシュはMLBにおいて優秀な2番手になると予想されている。もしかしたらエースになる可能性もあるかもしれない。今オフのFA投手でこれだけの能力を持った先発投手は他に2人、CJ WilsonとMark Buehrleだけだ。ポスティングフィーを含めるとレンジャーズがダルビッシュに払う金額は年平均$17.95MM。Wilsonはエンゼルスと年平均$15.5MMで契約し、Buehrleはマイアミ・マーリンズに年平均$14.5MMで移籍した。ダルビッシュの値段はは2人よりそれぞれ24%と16%高い。さて、なぜダルビッシュの契約がバーゲンなのかを説明しよう。ご存じのようにWilsonは31歳、Buehlreは33歳と両者とも"収穫逓減"の時期に差し掛かっている。一方レンジャーズとの契約期間中、ダルビッシュは25から30歳。ピッチャーの全盛期といわれる時期だ。レンジャーズは過去の実績ではなく、ダルビッシュがこれから成し遂げるであろうことに金を払うことを選んだのである。

さらに、ダルビッシュの獲得はレンジャーズの質の高いマイナーシステム(訳注:Minor League BallのJohn Sickelsのランキングではメジャー全体で3位)にダメージを与えることはなかった。WilsonとBuehrleを加えた2チームはその補償として彼らが元所属していたチームに今年のドラフト1巡目指名権を譲渡しなければならない。そしてレッズ、ナショナルズ、ダイアモンドバックスがMatt Latos、Gio Gonzalez、Trevor Cahillをそれぞれ獲得した時のようにプロスペクトを気前よく差し出すようなこともなかった。彼ら3人はいずれも優秀な先発ローテーションの2番手か3番手だ。ドラフトピックやプロスペクトは差し出してしまったらもう元には戻らない。レンジャーズがダルビッシュ獲得に費やしたのは金銭だけで、その金は2012年4月6日に回転扉が回りだせばチームに燃料を与え始めるのである。

フィールド上以外のことにも目を向けてみよう。ダルビッシュ獲得に費やした金額はチケットセールス、マーチャンダイズ収入などで埋め合わせられる見込みだ。レンジャーズは今季、球団史上初めて年間の観客動員数が300万人を上回る見込みだ。私が保証する。それにはダルビッシュの貢献も大きな役割を果たすだろう。彼はマーケティング面で大きな可能性を持った国際的なスターであるだけではなく、戦力としてもチームに貢献するはずだ。そして、勝てるチームという存在以上にチームに観客を呼び込めるものはない。

もちろんダルビッシュにはリスクも存在する。それはMLB来る日本人投手で額面通りの働きをしたものはほぼいないということだ。これはフィールド上で活躍しなかったと言っているのではなく、チームが彼らにかけた金額を回収できるだけの成績を残していないということである。しかし、ダルビッシュはそういった日本人投手たちとは違う。彼は6フィート5インチ(約196㎝)、220パウンド(約100㎏)の才能にあふれた男だ。彼のトレーニング中毒っぷりは有名だし、彼はMLBで成功するためにもっと"アメリカ流"に投げなければならないことも理解している。そして、なんといっても彼は世界一の投手になりたがっている。それでいながら、カリスマ性と入団会見で見せたように自虐的なユーモアセンスを持ち合わせている彼はレンジャーズのクラブハウスに溶け込めるはずだ。

レンジャーズがダルビッシュと契約したのは、チームにとって記念すべきことだ。オーナー、コーチ、フロントオフィスの全員が背番号11をここテキサスに連れてくるために努力をした。さらにこのことはレンジャーズのファンベースを劇的に拡大させるだろう。私は日本に、そして世界中にいる大勢の新しくレンジャーズファンとなった人たちを心から歓迎したい。

今、"Moneyball"の影響により巷では「市場の非効率性を探し出せ」という話題で持切りだ。恐らくレンジャーズは、それをポスティングシステムの非効率性の中で見つけることに成功した。このフロントオフィスならそれも驚くべきことではない。もう1度言うが、彼らは長年にわたって勝ち続けるチームを作れるということを証明してきた。そして今回、彼らは綿密な調査を通して$107MMがバーゲン価格だと気付いたのである。

By Peter Ellwood from Shut Down Inning.元記事はこちら

2012年1月27日金曜日

Rangers Prospect Watch:Ryan Strausborger



2012年のST、ダルビッシュ有が初めて打撃練習に登板した際に最初に打席に入った選手がこの人。ある意味「ダルがアメリカで最初に対戦した男」としてのちに名を残すかも。                                     


Name:Ryan L.Strausborger
Bats:Right/Throws:Right 身長:6-0(183cm),体重180lb(82kg)
Pos:OF
Born:1988年3月4日
2010年ドラフト16巡目(全体496位) from Indiana State University

プロ2年目の2011年はA+のMyrtle Beachで.270/347/.416(599PA)を記録し評価を上げています。投手有利なCarolina Leagueの中でもMyrtle Beachの本拠地球場はとりわけその傾向が強く、その環境の中でのこの数字は大きな意味があるといえるでしょう。リーグのミッドシーズンとポストシーズン、それにレンジャーズのマイナー全体と3つのオールスターチームにも選出されました。また、Stephan Strasbergが8月12日にリハビリ登板した際の相手がMyrtle Beachで、「相手チームに似た名前の選手がいる」とちょっとした話題にもなっています(笑)。シーズン終了後にはアリゾナフォールリーグに送られ、.325/.355/.507を記録(こちらはかなり打者有利ですが)。

もともと守備の評価は高く、大学では2Bも守っていましたがプロ入り後は外野に選任。同じレンジャーズの外野手Craig Gentryに似たタイプで、彼には劣るものの平均以上のスピードと肩があり、外野のどのポジションを守らせても高い能力を見せます。打撃のポテンシャルはGentryより上で、特に引っ張った時にパワーを発揮。AAでのプレーが見込まれている今季はさらに伸びることが期待され、もっと多くの人の注目を集めるかも知れません。私としては2013年のプロスペクトランキングでチームのトップ20に入ってもおかしくはないと思います。

メジャー到達は2014年後半との予想で、その際はまさしく今のGentryと同じ役割(4th/5th OF,LHPに対してスタメン)が与えられるでしょう。

StrausborgerのTwitterはこちら→ @Ryan_Straus

                           
                          Ryan Strausborger batting from Jason Cole on Vimeo.


Courtesy of Jason Cole form Scout.com

2012年1月26日木曜日

Some Facts About Jaime Moyer



現地18日,49歳のJamie Moyer投手がロッキーズとマイナー契約を結びました。仮にメジャーに復帰できれば当然今季最年長となるだけではなく、様々な記録も作ることとなります。そこで今回は彼に関する少し驚きの事実を紹介していきます。

・MLB史上最多の511HRを打たれている

これは割と有名ですね。まあ、それだけ長くやっていることの裏返しでしょう、という月並みなコメントしか出てきません(笑)

・ダルビッシュ有が生まれた日に完封勝利を記録している



これは凄い。1986年は彼のルーキーシーズンで、この日はExpos(そう、E-X-P-O-S!!)相手に2安打のシャットアウトを記録しています。ゲームのボックススコアはこちら。しかし、彼はダルビッシュの人生全体より長い期間メジャーでプレーしているんですね...(故障で離脱していた期間もありますが)。

・20代より40代のほうが多くのイニングを投げている

20代は合計で610IP,40代ではその2倍以上となる1497.2IPを投げています。普通ピッチャーの全盛期は20代後半の数年間ですから、彼がいかにアンオーソドックスな存在であるかがわかります。

・史上初めて行われたベースボールの試合で先発投手を務めた

もちろんジョーク。因みにこの史上初めての試合は1846年6月19日にニッカーボッカー・ベースボールクラブとニューヨーク・ナインの間で行われています。

・オールスターゲームは、とある少年の「MoyerとBabe Ruthの対決が見たい」という手紙がきっかけで始まった

・Moyerは1884年のOld Hoss Radbourn(この年歴代最多の59勝を記録)に投げ勝った唯一の投手である

・自由の女神は勝利後のハイタッチを交わすMoyerの姿がモデルである

・クフ王のピラミッドから発掘されたものの1つにMoyerの投球術を称える記述があった

・フランスの洞窟にある氷河期の壁画にMoyerの姿が描かれていた

...はい、すいません最後のほうは暴走してしまいました。でも彼はMLBの歴史でも1,2を争う年長選手であり、私は彼の復活を心の底から願っています。彼の残りのキャリアに栄光あれ!

2012年1月19日木曜日

契約成立!


ダルビッシュ有とレンジャーズの契約が6年総額6000万ドルで成立した。

これによりレンジャーズが日本ハムに支払うことになるポスティングフィー5170万ドルを含めると、彼らは総額1億1170万ドル、年平均で1860万ドルをダルビッシュに費やすことになる。

この金額はレンジャーズの前"エース"のCJ WilsonがFAで同地区のライバルチーム、エンゼルスと交わした契約(訳注:5年7750万ドル)よりだいたい年平均300万ドル高い。付け加えておくと、ダルビッシュの契約は6年だ。Wilsonより1年長い。

だが、ダルビッシュはWilsonより6歳も若い。彼の25-30歳の期間はWilsonの31-35歳より遥かに価値のあるものになるはずだ。レンジャーズがWilsonの5年間ではなくダルビッシュの6年間にこだわったのは、初めからレンジャーズが彼をプランAとしてみていたという確固たる証拠だろう。

ダルビッシュの件が無事に片付いた今、レンジャーズファンたちが息を殺してその動向を見守っているのはPrince Fielderだ。もしレンジャーズが1億ドルを超える規模の契約をもう一つ結ぶとしたら、それは2年連続ALチャンピオンにFielderの素晴らしい活躍をもたらすものとなり、チームは万全の態勢で2012年シーズンに臨むこととなるだろう。

さらにダルビッシュとの契約成立により、チームは球界屈指のスラッガー、Josh Hamilton(訳注:2012年オフにFA)との契約延長交渉も視野に入れることができる。彼は「シーズンが始まったら交渉は打ち切る」と話している。もっと言うと、レンジャーズはIan Kinsler,Mike Napoli,Derek Holland,それにElvis Andrusといったチームの中核となる選手たちとの契約延長交渉も控えており、そちらにもより集中することができる。

どちらにせよレンジャーズのGM,Jon Danielsは球界において一番希少価値の高い武器の一つを手に入れた。先発ローテーションの1番手である。しかも彼の年齢はレンジャーズのライジングスター投手、Derek Hollandと8週間しか違わない(ダルビッシュのほうが年上)。

ダルビッシュは晴れて正式にレンジャーズの一員となった。今、チームは早くも彼への投資の回収を見込んでいる-マーチャンダイズを通して。ダルビッシュが何であろうとホットな商品となることに異論はないだろう。もし仮にレンジャーズがPrince Fielderを獲得した場合でも、ダルビッシュがチームで1番の注目を集めるのは間違いない。

ダルビッシュとの契約はJD(訳注:Jon Danielsのこと)に-そして彼の、球界で最も話題性に富み、エキサイティングで恐らくは最高のチームに、球界に新たな一撃を加えるための武器をもたらすだろう。


By Dan Allsup from Shut Down Inning. 元記事はこちら

2012年1月17日火曜日

Rangersが2012年のワールドチャンピオンになる6つの理由(Part 1)

レンジャーズは素晴らしいチームだ。とても、とても素晴らしい。2012年のワールドチャンピオン候補として名前を上げるのに何の不足もない。

実際のところ、今のは少々挑戦的な発言かも知れない。レッドソックスは来るシーズンに大きく戦力をアップさせ‐またしても‐プレーオフの有力候補として考えられる理由がいくつもある。エンゼルスは大物FA2人を補強し、レンジャーズのAL西地区での王朝を脅かすだろう。ヤンキースはいつだって脅威の的だ。タイガースもAL中地区を制覇するだろうし、Justin Verlanderはもしかしたら過去20年間で最高の投手かも知れない。

しかも、今名前を出したチームはすべてALのチームである。

私はマイアミ・マーリンズが2012年にどれだけ躍進できるかに注目している。ブリュワーズはレンジャーズと同じく最近力を付けているし、去年のチャンピオン、カージナルスもいる。

これらのチームは全てプレーオフ争いを演じるはずだ。いくつかのチームはPOを勝ち進み、そのうち1つは頂点に君臨するかもしれない。

だがしかし、レンジャーズはどのチームよりも上だ。なぜなら...

理由1:スターティングラインナップ‐それはベースボールにおける他のどんなものとも違う、圧倒的で巨大な力だ。相手投手にとって頭痛の種となる存在が1人か2人、もしくは3人いることはそれだけで大きな意味を持つ。レンジャーズのラインナップにはピッチャーにとっての悪夢が7人もいる。7人だ。ちょっと考えてみてほしい。Norm Hitzgesは"sequential offence"について語っている。それはつまり、ホームランに頼るのではなく、何本かのシングルや2塁打を積み重ねて点を取る攻撃のことである。その点からいうと、今シーズンのレンジャーズのラインナップに名を連ねる打者たちは、試合中常に相手投手を悩ませる名前ばかりだ。

例えば、Elvis Andrusが打席で粘り、3番のJosh Hamiltonに繋いだとする。もし相手ピッチャーがHamiltonと勝負を避けようとすれば、後ろにはMichael Youngが控えている。去年の打率.338の打者だ。Youngとの勝負も避けたとしても、今度はAdrian Beltreと対戦しなければならない。そして、こんな風に連鎖がどんどん続いていく。レンジャーズの好打者たちはお互いに良い影響を与え合っているのだ。8,9番の打者が打席に入っているときでさえも、相手投手はIan Kinslerとの対戦を頭に入れなければならない。さらに恐ろしいことは、Mitch Morelandが健康な状態でスプリングトレーニングに臨もうとしていることだ。Morelandは通算609打数で25本のHRを放っている。これはほぼフルシーズン1年分の数字だ。もし彼が健康体なら、8番という打順で20本以上のHRを放ち、70打点ほどを稼ぎ出すのは想像に難くない。そうなれば、誰が9番を打とうと(今のところ、そのスポットはLeonys Martinのものという見方が強い)Rangersにとてつもなく大きな可能性をもたらすだろう。

このラインナップは素晴らしいし、層の厚みもある。そして、この厚みは支配的な攻撃力を生み出す。3,4,5番の中軸だけではなく、1-9番全員がだ。球界にこれよりいいラインナップは存在しない。

理由2:ベースランニング‐今のテキサス・レンジャーズはあなたの父親が子供だった頃のチームとは違う。彼らの走りっぷりときたら、まるでチーターに追いかけられているガゼルのようだ。"Sequential offence"の燃焼促進剤となるのは盗塁、ヒット&ラン、チャンスがあれば積極的に次の塁を狙う姿勢などである。次の塁を奪うことはチームが得点するチャンスを劇的に向上させ、相手チームはプレッシャーで浮足立ち、打線の爆発につながる。これはRon Washington監督の哲学そのものであり、チームの過去2年間の成功の大きな理由として常に挙げられるものである。そしてこれはアグレッシヴな姿勢とスマートな判断力の賜物である。レンジャーズのオフェンスの要の1人、Ian Kinslerは通算で136個の盗塁を決め、アウトになったのはわずか22回である。成功率84%は素晴らしい数字だ。Elvis Andrusは通算102盗塁で刺されたのは33回。そしてCraig Gentryは昨シーズン18回走って1度も刺されなかった。

ランナーをスコアリングポジションに送ることもとても重要だ。この状況なら長打の助けを借りずにさまざまな方法で得点することができる。全く何でもないポテンヒットがタイムリーになったり、普通ならダブルプレーの打球がフィルダース・チョイスになってチームの攻撃を継続させる可能性がある。ワイルドピッチで得点することも可能だ。ランナーをスコアリングポジションに送ればバカげた数の得点が入ることがある。この素晴らしい7人のバッター達のおかげでチームはブルペンを休ませたり、終盤に控え選手たちを使うことができるのだ。多くの場合、この大量の得点はスモールボールによって生み出され、その中心となるのはベースランニングなのである。ポストシーズンにおいて、ときにゲームの勝敗はベースランニングの能力によって左右される。レンジャーズにはこのベースランニングの能力と昨季リーグ1位のチーム打率.283、そして危険ラベルを貼る必要があるほどの爆発的な攻撃力が備わっている。

理由3:内野の守備力-セカンドにIan Kinsler、ショートにElvis Andrus、そしてサードはEdrian Beltre。レンジャーズの内野守備はMLBでも屈指のものだ。彼らは各ポジションごとの守備率、レンジファクター、捕殺、刺殺でそれぞれトップかそれに近い位置につけている。Beltreはゴールドグラブ賞を3回獲得しているし、Kinslerのレンジファクターはセカンドでは現役最高、Andrusはデビュー後3年間で刺殺数のリーグトップ3を逃したことはない。この3人が各々のポジションを守っているとき、相手チームは塁に出るためによりいっそう知恵を振り絞ることになる。いい守備陣はチームに好影響、特に投手陣に安心感を与え、より多くの零封イニングを生み出し、そしてなんといっても試合終盤の重要な局面においてアウトを取れる可能性が広がる。今シーズン、ファーストで最も出場機会を与えられるのはMitch Morelandとみられているが、彼のそのポジションでの通算守備率.993も充分なものだ。実際、彼はファーストを守り始めてからまだ日が浅いが、それでも才能の片りんを発揮している。

内野守備がクラッチな場面において重要な役割を果たすことの最もいい例は、2003年のNLCS第6戦だ。カブスが3-0でリードしていた8回表、ショートのAlex Gonzalezはなんでもないゴロをはじき、マーリンズによる得点の洪水の扉を開けてしまった。マーリンズはこのイニングに8点を取って逆転成功し、第7戦も勝ってワールドシリーズに進出した。この試合は"Bartman Game"(訳注:そのGonzalezのエラーの直前、サード側スタンドの最前列にいたSteve BartmanというカブスファンがレフトのMoises Alouがファウルフライを捕球するのを妨害したとして議論になった)として知られているが、本当の戦犯はGonzalezだ。これは内野守備のお粗末さがときに相手のビッグイニングを招くということの伝統的なケースである。レンジャーズの素晴らしい内野手守備陣は、チームをこのような状況に陥れるようなことはない。

Part 2ではレンジャーズが2012年のワールドチャンピオンになる残りの3つの理由を解説していこう。

By Lindsey Day/Shut Down Inning. 元記事はこちら

2012年1月16日月曜日

News!(Special Thanks To Shut Down Inning)

いつも1000 Ballgame Ways及びJapan Baseball Todayを読んでいただきありがとうございます。

皆さんに朗報です!すでにTwitter上ではお知らせしましたが、この度当ブログは現地テキサスのRangersファンサイト"Shut Down Inning(http://www.shutdowninning.com/index.html)"に協力を頂き、彼らの記事を翻訳してアップする許可を頂きました!彼らは8人の素晴らしいRangersファンたちによって運営されているサイトなので、是非アクセスしてみてください。今後当ブログではダルビッシュ有、建山義紀、上原浩二ら日本人選手の評価を含む現地からの声をお届していく予定です。

そして、その他にもいくつか連載企画を構想中です。Quality & Quantityアップの1000 Ballgame WaysとJBTをお楽しみに!

2012年1月15日日曜日

HOF vote-2012年野球殿堂入り投票レビュー



 現地時間9日午後、BBWAAによる2012年のHOF(野球殿堂)入り投票の結果が発表されました。まずはその一覧を



Name               Votes           Yrs on ballot

Barry Larkin          495 (86.4%)         3
Jack Morris          382 (66.7% )       13
Jeff Bagwell          321 (56.0%)         2
Lee Smith            290(50.6%)         10
Tim Raines           279 (48.7%)          5
Alan Trammell       211 (36.8%)       11
Edgar Martinez     209 (36.5%)          3
Fred McGriff         137 (23.9%)          3
Larry Walker        131 (22.9%)           2
Mark McGwire      112 (19.5%)          6
Don Mattingly       102 (17.8%)         12
Dale Murphy           83 (14.5%)         14
Rafael Palmeiro       72 (12.6%)          2
Bernie Williams       55 (9.6%)           1
Juan Gonzalez        23 (4.0%)            2
Vinny Castilla           6 (1.0%)            1
Tim Salmon              5 (0.9%)            1
Bill Mueller                4 (0.7%)            1
Brad Radke               2 (0.3%)            1
Javy Lopez                1 (0.2%)            1
Eric Young                1 (0.2%)            1
Jeromy Burnitz           0 (0%)              1
Brian Jordan               0 (0%)              1
Terry Mulholland         0 (0%)              1
Phil Nevin                  0 (0%)              1
Ruben Sierra              0 (0%)              1
Tony Womack             0 (0%)             1


 大方の事前の予想通り、Larkin一人のみが規定で定められている全体の75%以上の票を獲得し、晴れて資格3年目で2012年のHOF入りを決めました。

 Larkinは1986年から2004年までReds一筋の遊撃手で、シンシナティで生まれ育ったというまさにホームタウン・プレイヤーと呼べる選手です。彼の通算FanGraphs WAR(fWAR)70.6は遊撃手として歴代12位で、HOF入りに異論を唱える者はいないでしょう(と願いたい)。ちなみに、彼の母校Moeller HSはKen Griffey Jr.の母校でもあります。卒業生にHOFerが2人(Griffeyはまだ資格がありませんが)もいる高校なんてちょっと羨ましいです。高校野球が盛んな日本では珍しくないかもしれませんが。

 しかし、やはりPEDの影響が大きく影を落としていますね。今回の候補者ではMcGwire(通算fWAR70.6),Palmeiro(74.2),Gonzalez(38.6)が該当します。Ryan Braunが検査で陽性反応を示した際にも書きましたが、私は元々PED使用をこき下ろすようなタイプの人間ではありません。もちろんどんどん使えとも言いません、できればPEDなんて球界から消えたほうがいいに決まってます。それでも然るべき成績を残した選手はちゃんと評価してあげてほしい。それだけにMcGwire,Palmeiroが可能性は低いながらも来年以降のHOF入りに可能性を残しているのは喜ばしいことです。Gonzalezは残念ながら候補者資格を失ってしまいましたが(得票率が5%を切るor候補者になってから15年たっても75%以上の票が得られない場合は資格喪失)、彼は成績的にHOFの基準にはちょっと届いていないので仕方がないですね。

さらにはっきりと使用したという証拠がないにも関わらず、一部のライター達に疑いの目を向けられているBagwellは完全なる被害者と言えるでしょう。通算fWAR83.9はMcGwire,Palmeiroより上なので本来は文句なしの1st ballotのはずなんですが...。彼の例からPED時代の弊害がよくわかります。この時代にプレーした選手すべてが疑いの目を向けられているのです。彼らは長い間PEDを見過ごしていたMLB側の犠牲者と言えるでしょう。私はPED使用者、特にMcGwireのHOF入りに反対しているすべての人間にこう問いたい。「お前らは98年の夏にも同じようにBig Mac(McGwireのニックネーム)を批判してたんだな?」と。

2012年1月12日木曜日

Rangers Organization All-Stars 2011



MiLB.comが選出するRangersのマイナーシステムのベストナインが発表されました。

RangersのマイナーチームはAAAからルーキーリーグまで合わせて7チームありますが、2011年は合わせて431勝332敗を記録し、これは30球団中1位の勝率。特にAAAのRound Rock Expressは2位に17ゲーム差をつけて断トツで地区優勝。プレーオフの第一ラウンドで敗退したものの、素晴らしいシーズンでした。

Position By Position

C-Tomas Telis(Hickory Crawdads,Class A): .297/.329/.430

ヴェネズエラ出身の20歳。2011年の11HRはRangersのマイナーシステムのキャッチャーの中ではTyler Teagarden(12本)に次いで2位だった。また、キャリアハイの盗塁12個(失敗6)を記録し、こちらはシステムのキャッチャー中最多。前半戦にAVG.305を記録し、South Atlantic League(SAL)のミッドシーズン・オールスターチームに選出された。

1B-Chad Tracy(Round Rock Express,AAA):.259/.339/.475

2006年ドラフト3巡目の26歳。キャリアハイとなる109RBIを叩き出し、これはシステムで最多なのはもちろん、Pacific Coast Leag(PCL)の打点王も獲得。8月には「みんなそれぞれ目標を持ってシーズンを戦っている。僕の仕事は中軸打者として打点をあげること。誰だってだってAVG.300打ちたいけど、僕にはできないし僕に与えられた仕事じゃないからね。」と語っていたが、先日Greg Reynoldsと交換でRockiesへトレードされた。新天地で頑張ってください。ちなみにRockiesの監督Jim Tracyは実父である。

2B-Odubel Herrera(Hickory Crawdads):.306/.349/.394

Telisと同じくヴェネズエラ出身の20歳。プロ3年目の昨季は6月以外は毎月AVG.317以上の成績でシーズン通算では.306、34盗塁と72得点も記録し、こちらはSALのポストシーズン・オールスターチームに選出。

3B-Tommy Mendonca(Frisco Rough Riders,AA):.278/.335/.492

2010年のスランプから復調し、Texas League5位の55長打を放った。7月22日には1試合3HRを打っている。Friscoの監督Steve Buecheleは「彼は素晴らしいシーズンを送った。特に2010年が不振だっただけに、大きな意味があるよ。今シーズン我々が勝てたのは彼の効率的な得点力のおかげだ。テキサスの暑さに少し苦しんだ部分もあるかもしれないが、彼は本当によくやったし、彼が獲得したアワードすべてに値すると思う。シーズンの最後にスランプに陥って打率を下げてしまったけど、彼のゲームへのアプローチは本当に素晴らしい。」と語っている。先日2012年のメジャーキャンプに招待選手として呼ばれたが、3Bではなくキャッチャーとしてリストアップされている。

SS-Jurikson Profar(Hickory Crawdads):.286/.390/.493

説明不要のトップ・プロスペクト。SALの最年少選手として開幕を迎えた昨季は2塁打(37本,2位)、得点(86,3位)、3塁打(8本,3位)、出塁率(.390,6位)でリーグの上位に入った。彼の成長度が今後のチームの編成に大きな影響を与えるのは言うまでもないだろう。

OF-Joey Butler(Round Rock Express):.322/.388/.493

開幕はAAで迎え13試合に出場した時点でAAAに昇格。Rangersのシステムで、フルシーズン出場した選手の中ではトップとなるAVG.313を記録。外野の3ポジション全てを守り、2~9番の7つの打順で出場するという万能ぶりを発揮。シーズン終了後にはPCLのポストシーズン・オールスターチームに選出。

OF-Jonathan Green(Frisco Rough Riders):.292/.354/.462

2007年のドラフト8巡目の26歳。2011年はAVG.292,2塁打29,得点73でプロ入り後キャリアハイを記録。監督のBuecheleによれば「彼は"ゲーマー"だ。確かに彼はトップ・プロスペクトではないかもしれないが、彼のゲームに対する情熱は全ての監督がプレイヤーに求めるものだ。彼はたとえ膝に痛みがあっても決して自分からそれを言わない。何があってもプレーしたいんだ。それに打線の中軸としての役割も大きいし。」とのこと。

OF-Ryan Strausborger(Myrtle Beach Pelicans):.270/.347/.416

パワーとスピードを兼ね備える。特にベースランニングは高評価で、2011年はリーグトップの11三塁打、5位の31盗塁を記録し、リーグのポストシーズン・オールスターチームに選ばれた。シーズン終了後はAFLでもプレーしている。

Utl-Michael Bianucci(Frisco Rough Riders):.243/.302/.469

システムの全選手中トップの30HRを放った。前半戦の.261/.319/.481に比べて後半戦は.221/.281/454とトーンダウンしてしまったが、シーズンを通じて高いパワーナンバーを残した。Buecheleは「彼のパワーは驚異的の一言だ。もしかしたらRangersでメジャーに昇格するチャンスはそんなにないかもしれないが、彼はコンタクト・ヒッティングと逆方向への打撃を学んでいるところだ。もし彼がそれを身に着けたら、素晴らしいオフェンシヴプレイヤーになれると思うよ。」と語る。

RHP-Joe Wieland(Myrtle Beach/Frisco)

2011年のシーズン開幕時、私がRangersのシステムで1番お気に入りだったプロスペクト。それだけにトレードデッドラインにRobbie Erlinと共にMike Adamsとの交換でPadresに移籍してしまったときは相当落胆した。もともとコマンドに定評があったが、2011年は4月中旬から6月初めまで対戦打者227人連続無四球というA+とはいえ超人的なコントロールを披露。6月25日にAAに昇格するまで85.2イニングで96K/4BB(24.00!)というCliff Leeも真っ青な数字を叩き出した。AA昇格後も好投し、7月29日のSan Antonio戦ではFriscoの球団史上初となるノーヒッターを達成。しかしその2日後にトレードされ、次の登板はそのSan Antonioのユニフォームを着て、というエピソードもあった。シーズン終了後にはTexas Leagueのポストシーズン・オールスターチームに選出。

LHP-Robbie Ross(Myrtle Beach/Frisco)

将来のローテ候補。Mendoncaとともに2012年のメジャーキャンプに招待選手として参加が決定している。またしてもBuecheleの言葉を引用すると、「彼は優れた闘争心の持ち主だ。彼は毎日球場に来て、ユニフォームを着、フィールドに出るのが楽しくてたまらないんだ。今年(2011年)は去年に比べてすごく成長した。彼のスライダー、チェンジアップ、ファストボールにそんなにスピードの違いはないけど、クレイジーなムーヴをする。だから彼は本当にいいピッチャーになるチャンスがあるよ。」とのこと。

RP-Johan Yan(Myrtle Beach/Frisco)

2011年に評価を上げたサイドアーマーの右腕。Myrtle BeachではERA1.52と10機会中10SVのパーフェクトで7月に昇格、Friscoでは最初の18イニングで失点を許さず、19登板でERA0.34を記録。シーズン通算では68.0IPで66K/22BB,ERA1.06だった。ルール5ドラフトでの流出が濃厚とみられていたが、結局どこにも指名されず残留。



内容的に前回のポストと被るところがあったかもしれませんが、楽しんでいただけたら幸いです。元記事はこちら

2012年1月11日水曜日

Rangers News:ST招待選手発表など

明けましておめでとうございます。本年も1000 Ballgame Ways及びJapan Baseball Todayをよろしくお願いします。

さて、2012年初エントリーはRangers関連の細かいニュースをいくつか挙げてみます


-STのマイナー招待選手のリストを発表

STの招待選手のリストが発表され、Rangersのマイナーからは次の8人がメジャーキャンプに参加することになりました。ソースはESPN DallasのRichard Durrett。

P:Fabio Castillo
   Gregg Reynolds
   Robbie Ross
   Tanner Scheppers
   Ben Snyder

C:Tommy Mendonca

IF:Gregg Micalt
   :Mike Olt

Castilloは2月で23歳になるドミニカ共和国出身のRHP。昨年も招待選手でメジャーキャンプに参加。2011年はAAで52.1IP,37K/23BB,6.36ERAといまいちな成績に終わった。12月に調停を申請されず、non-FAとなっていたが、マイナー契約で再契約している

Rossは2008年のドラフト2巡目。コントロールに優れ、昨年は A+とAA合わせて161.1IPで134K/33BBを記録。将来的にはローテの3~4番手になるとみられる

Scheppersは2009年のsup pick(全体44位)で入団。高いKレートを誇るが、コマンドと怪我への耐性に問題があり。この冬はヴェネズエラのウィンターリーグで投げている。

Ben Snyderは2009年12月にKevin MillwoodとのトレードでO'sから加入(O'sがルール5ドラフトでSnyderを指名→即トレード)。2011年はAAですごした。将来的には左のワンポイントとみられていたが、シーズン後半はスターターに回っている。

Gregg MIcaltは昨年12月にTyler TeagardennをO'sに放出した際の交換要員。昨季はAAで.280/.371/.347。

Mike Oltは2010年のsup pick(全体49位)。昨季は6月に鎖骨を骨折し2か月を棒に振ったが、シーズン後のAFLでは.349/.433/.764と大爆発した。最近はGMのJon Danielsが彼の1B起用を考えているとの噂がある。

-Chad TracyとGregg Reynoldsをトレード

5日に成立。Reynoldsは2006年のドラフト全体2位(Evan Longoriaの1つ前)だが、MLBでは全く通用せず。腕の故障で2009年をほとんど棒に振るなど、マイナーでも結果が出ず、ついにプロスペクトとはみなされなくなっていました。今後もこれ以上の伸びしろがあるとは思えません。対するTracyもAAAで燻りつづけてすでに26歳。パワーはあるものの、MLBの1Bに求められる打撃力には程遠い。今回トレードされた先であるRockiesの現監督であるJim Tracyの息子であることをを除けば特徴がなく、お互いのチームにとって余りもの同士の交換といった感じです。数年前にPhilliesと行ったJohn Mayberry Jr.とGreg Golsonのトレードに共通するところがあるでしょうか。

-Mendoncaをキャッチャーにコンバート?

上のリストを見ても分かる通り、Mendoncaが3Bではなくキャッチャーとしてリストアップされています。彼は大学時代もマイナーでもほぼ3Bしか守っていませんが(2010年に1試合だけ2B)、Napoliの契約延長交渉が難航しているのもあって面白いムーヴだと思います。いずれにせよ3Bは空いてないですし。